Performance

Marimbist.

Fontec, FOCD9245

デビューCD。自己紹介として、委嘱初演作品含めて、練り上げて演奏してきた曲で構成した作品集。同時に、ロジャー・レイノルズ、細川俊夫、リチャード・ロドニー・ベネット、ユージーン・オブライアン、向井耕平によるマリンバソロデビュー作品集でもある。各作曲家との共同作業やコーチ、大学院での委嘱者による指導など、原点を咀嚼して導いた渾身の結論。2005年リリース

Masters, Masterworks

NAMI RECORDS, WWCC7986

マリンバ音楽の今は、先人による功績の積み重ねである、という趣旨を表した作品集。ここに登場する作品とその誕生に関わった音楽家よる貢献功績に焦点を当てた。学生時代から彼らとその作品群に直接取り組めた幸運を糧に、未来へこれらの大家と名作の継承を表した。“Night Rhapsody”、“Refllection of the Nature of Water”など収録。2019年リリース

TOSHIO HOSOKAWA
RE-TURNING

Fontec, FOCD35

“想起”(Reminiscence)。細川俊夫の作品を、可能な限りの全てを聴いていた。自分の演奏アプローチを通して、これまでには無いマリンバ音楽が生まれる確信があった。長い線を点と点で繋ぐ。配置する点の組み合わせ、ペースの長短とその速度や強度によって出来上がる線は全く異なる。点が線になり、線が音楽に醸成される。リスナーには優しく、奏者には挑戦的な作品である。2002年委嘱世界初演

Martin Bresnick
MY TWENTIETH CENTURY

NEW WORLD RECORDS, 80635-2/DIDX#090802

マリンバのためのダブルコンチェルト“Grace”。マリンバの演奏、というよりもマリンバの「木の音」が強烈な印象を与える。学生時代最後の師、ロバート・ヴァンサイスと共に臨んだ人生最初の協奏曲の舞台が、人生最初のライブレコーディングリリースになった。ボブが低音域を奏でるマリンバ1パートを、私が高音域で応えるマリンバ2パートを担当していて、この両者の対比とオーケストラのコントラスト、何よりもマリンバの程よく短い音が成す様々な表情が、この音楽の魅力を最大限に表している。2002年日本初演。

Alejandro Vinao
Arabesco Infinito

2013年に兵庫県立芸術文化センターでの“PAC PERCUSSION!のゲストに招かれ、2日間公演を行った際に演奏した1曲“Arabesco Infinito”。本番の収録が許可されなかったため、改めてスタジオで収録。パートナーのGuggiは世代は違えど同じPeabodyの同門。最初のリハーサルから共に暗譜で臨んだ音楽創りは素晴らしい想い出となった。